本を味わう

読むと忘れるので本の感想とか・・・

2017-09-13から1日間の記事一覧

谷崎潤一郎「幇間」

幇間とはなんと悲しき者だろう。もしそれを生まれ持ってきたのであればこれこそ悲しき性と思わねばならない。 現代の道化は悲しい顔をメイクで隠し、ひょっとこの仮面を被れば誰でも笑いものになれる。 どこか麗らかな春をパステルカラーで描いたような風景…